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コラム

防爆計量器に求められる機能は?耐圧・防水・防塵があれば安全?防爆構造の使用限定

防爆計量器は、本質安全防爆構造に準拠したものが使用されなければいけないと決められています。引火による爆発のおそれのある場所では、危険性の高い機器の使用はできないからです。そのため、耐圧・防水・防塵機能を備えた機器の使用は当然となるでしょう。計量器については、国内防爆規格を満たしたものの使用が義務づけられています。

また、使用については細かな取り決めがあるのが特徴です。そこで、防爆計量器の使用限定についてご説明するとともに、計量器の設置での注意点、腐食性ガスとの関連を含めても詳しくご紹介します。また、化学物質のリスクアセスメントの義務化に伴う防爆型計量器の使用について、リスク低減措置の実施についてもまとめました。

防爆計量器の防爆構造には使用限定という取り決めがある

防爆計量器は、どのような環境においても使用可能というものではありません。基本的な耐圧・防水・防塵機能があったにしても、その機能を上回るような過酷な環境においての使用は制限されています。また、危険度は「非危険場所」も含めて四つの場所が設定されています。それぞれ、本質安全防爆構造、耐圧防爆構造、内圧防爆構造、安全防爆構造などが技術的基準として設定されているのが特徴です。

危険場所 規格構造 技術的基準
0種場所 本質安全防爆構造 本質安全防爆構造
1種場所
  • 本質安全防爆構造
  • 耐圧防爆構造
  • 内圧防爆構造
  • 本質安全防爆構造
  • 耐圧防爆構造
  • 内圧防爆構造
  • 安全防爆構造
2種場所
  • 本質安全防爆構造
  • 耐圧防爆構造
  • 内圧防爆構造
  • 安全防爆構造
  • 本質安全防爆構造
  • 耐圧防爆構造
  • 内圧防爆構造
  • 安全防爆構造

危険度があがる場所ほど、防爆計量器もより頑丈に、高精細に作られていなければなりません。特に、爆発性雰囲気が連続的または長時間にわたって持続する「0種危険場所」においては、より強固な耐圧・防水・防塵機能が求められ、それに伴って耐久性も要求されます。

防爆計量器の接地においての注意点とは

防爆計量器の接地された場所

防爆計量器には、その機能として高い耐圧・防水・防塵性能が求められます。これは過酷な環境での使用に耐えられるためにも必要な性能です。設置する場所の多くは、危険箇所となっています。また、高圧配電線が走っているところもあるでしょう。そのため、電気を効率よく逃がすためにも接地が必要なのです。

防爆性保持のためには、必ず天びんの接地が欠かせません。移動の際にも火花が散らないように静かに置くようにしましょう。また、腐食性ガスが漂うところでの設置は禁物となりますが、これは腐食性ガスによって漏電を誘発する危険性が高まるからです。

そのため、より高性能な防爆計量器並びにしっかりとした接地が必要となりますが、それでも危険性は高いです。ガス管設置場所であれば、なおさら腐食性ガスの充満には注意してください。

防爆計量器は化学リスクアセスメントにも注意が必要

青空と鉄塔

防爆計量器には平成28年6月1日より、危害を与える有害性のある化学物質640種類についてのリスクアセスメントが義務化されています。

リスクを低減するために計量器本体に、高い耐圧・防水・防塵機能が求められるのですが、さらなる「設備の防爆構造化」が求められているのです。そのため、防爆計量器の設置箇所についての危険性や有毒性のリスクの見積もりをする必要性があります。

危険性については、疾病や負傷などの影響の大きさのリスク、有害性については化学物質の危険性の度合いといったリスクの見積もりを行うことです。その見積もり内容にしたがって、化学物質の使用の中止や他の化学物質への代替化などを行わなければいけません。

また、その見積もり内容に従って使用する防爆計量器の使用なども検討しなくてはいけないということを理解しておきましょう。

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防爆計量システムでは耐圧・防水・防塵性能を高めながら、よりリスクの低減が求められます。それは危険場所に設置する防爆計量器の宿命とも言えるでしょう。

過酷な場所に設置されるがゆえに、正確な計量が必要でそのために高精細な機能が要求されます。計量器の高機能化だけではなく、リスクアセスメントなどの義務化も厳格に定められているということです。あらゆる方向から計量器の安全性や正確性を高めていくことが重要となります。

新光電子株式会社では、耐圧・防水・防塵性能を高めた高性能な防爆計量器をご提供しています。ご購入の際は代理店または各営業者までお問い合わせください。